いよいよ改正案が成立するんですね。
詳細についてはまたお知らせしていきたいと思います。
活動にご理解いただきありがとうございます。

以前実施した字幕研修会(岸議員出席いただいた)の記事はこちら
岸議員の研修会参加の感想記事はこちら
山口県字幕サークルEライン様、
すでにご存じのことかもしれませんが、著作権法の一部を改正する法律案が今国会に上程されています。
地域や個人間の情報格差の拡大は社会問題として解消に努めているところですが、特に障害者の格差拡大について「障害者の権利に関する条約」を踏まえ、障害者も健常者と同様に多様な情報へのアクセスが可能となる社会を目指して、著作権保護のありかたを見直し、環境整備をすすめようとするものです。
改正の概要は
1. インターネット等を活用した著作物利用の円滑化を図るための措置
2. 違法な著作物の流通抑止
3. 障害者の情報利用の機会確保
です。
障害者のための著作物利用については、以下の行為に対し、著作権者に無許諾で行える範囲を拡大するものです。
・聴覚障害者のための映画への字幕付与
・発達障害などにより著作物利用が困難な者についてその者に応じた方式での複製
・視覚障害者のための録音図書作成等が可能な施設を拡大
現行法では点字図書館による録音図書の作成や、関係福祉施設による放送番組のリアルタイム字幕の作成・送信など、主体や範囲が限定されていますが、本改正によって
・主体を公共図書館にも拡大
・デジタル録音図書などの作成や映画・放送番組への字幕・手話の付与、専ら聴覚障害者向けへの貸し出しのための複製など、
幅広い行為が可能になります。
一方で著作権の権利者への影響の観点から権利制限についても一定の条件の確保が前提となります。このため、それぞれの現場ではご不満な点も残るかもしれませんが、何かあればご意見をいただければと存じます。
改正案は5月12日に衆議院を通過し、参議院に送付されています。種々の政治日程の関係で委員会付託が遅れていますが、今のところ6月9日(火)文教科学委員会で法案趣旨説明、11日(木)質疑・採決、翌12日(金)に参議院本会議において成立の見通しです。今国会で成立すれば平成22年1月1日施行となります。
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参議院議員 岸 信夫
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